我が輩は名無し猫である。
2021年の幕開け、おめでとう申し上げる。
今年も、主(株式会社SOSEKI社長)と主の属す社会の日頃の諸行を語っていく次第である。
といってもこの主、1月末を持って、産休のため事業の方はしばらくお休みするとのことなのだ。再開見込みは世田谷区の保育園事情にかかっているとのことである。ブログは細々続けるので、これからもよろしく頼みたいとのことである。
主にとってはおめでたい事情で新年を迎えたわけであるが、世の中はコロナ一色で去年も大変、今年もしばらく落ち着かない、見通しグレイなお正月となってしまったのだ。
ここで、去年の出来事を振り返ってみる。
まず、2020年Google検索急上昇ランキング上位5つはこの通り。
1位 新型コロナウイルス感染症
2位 大統領選挙
3位 緊急事態宣言
4位 鬼滅の刃
5位 あつまれ どうぶつの森
やはりコロナに踊らされた年だったと言えよう。
コロナの流行により、様々な気づきを与えられた1年だったのだ。気づきを列挙する。
<日本は(比較的)まともな国>
前回の記事にもアップしたが、最近、日本の自粛モードにも限界が来て、感染者が増えているものの、他の西洋諸国の感染者数・死亡者数の比ではないのだ。夜は友人とバルでワインを飲み、ハグ&キスし、クリスマスは家族と過ごし、ハグ&キスする西洋人。個人の政治的主張をマスクなしのデモで大表明するアメリカ人。「コロナ自粛は自由の危機だ!」と飲み屋で叫んじゃうフランス人。嫌いではない。こんな事情でなければむしろ、忖度を重んじる日本人には魅力的に映るのであるが、「だめでしょ!」という話である。
主も海外移住願望が幼少の頃から常に心のどこかにあるタイプの人間であるが、この時ばかりはもしも海外に住んでいて、友人との飲みに誘われたり、親愛のハグでもされたらキレるだろうと考えている。
ジャパニーズ・ピープルは総じて自制のできる国民性である。
<小池都知事は流行語大賞を狙っていた>
年末のユーキャン流行語大賞で「三密」について政府の考えた標語でありながら小池都知事が流布したという理由で、都知事が受賞したことは記憶に新しい。
これではっきりした。都知事は流行語大賞を狙っていたのだ。「ソーシャルディスタンス」といった外来語を広めた功績の他、「ひ・き・し・め・よ・う」「五つの小」といった、ほぼ流布していな標語もあるところに、都の努力を感じる我が輩である。決して一発屋ではないのだ。きっと、都の職員は徹夜で標語を生み出しているのだ。
<テレビで報道されない事実が多すぎる>
その主張が嘘か真かはまだ明らかではないが、例えば、トランプ大統領はコロナウィルスは武漢の研究所から漏洩した可能性を強く追求していたのは事実であるが、テレビでは全く報道されなかったのだ。
「テレビ=メディア」であった時代はとうに終わり、ネットですぐに様々な情報が拡散されるこの時代。「報道しない」というテレビの姿勢だけが浮き彫りになってしまっていて、国民はシラけているのだ。
シラケといえば、他にも、不倫や脱税で世を賑わせた芸人さん達がネットでいまだ批判を受けているのに関わらず、テレビに出たり出ようとしたり。テレビ局のお偉方と国民との温度感が違いすぎて、我が輩はテレビ局現場の人たちに同情を寄せている。テレビからジャーナリズムは消えたのだ。
真にジャーナリズムを体現しているのは、○ちゃんねると、テレビ大広告主であるソフト○○ク配下のYaxxx!ニュースだけである。
<SNSで視野が狭小化、GAFAの意に反して個性が排除される時代>
昨今、SNSや、SNSに限らず、ウェブサイトの広告・メディアでは、ユーザのアクセスを解析してユーザの嗜好に合わせた情報が表示される仕組みになっている。そのため、ネットを見るユーザには、同じような情報しか表示されず、自身の思考が肯定され、強まっていく傾向にある。トランプ支持者にはバイデンに関する肯定的なニュースは表示されないし、逆もしかり。この仕組みがアメリカを分断したという意見もあるらしいのだ。ことあるごとに自由・民主主義を謳うGAFAがこの流れを加速させているのはなんとも皮肉なことである。
SNSとは別の観点であるが、ダイヤモンド・オンラインに掲載されたインタビューの中で村上春樹氏は「浮世離れした人が世の総論に新しい風を吹き込み、世の中を柔軟にする」といったようなことを語っていた。(※あくまで主解釈)
我が輩も、総論で世の中が動き、個が排除される気配を肌で感じた1年だったのだ。
ちなみに、主のYaxxx!ニューストップ画面には、眞子様とメーガン妃に関するニュースしか表示されなくなったのだ。
<台湾IT担当大臣オードリー・タン>
台湾IT担当大臣のオードリー・タンの活躍から目が離せない1年だった。LGBTQであり、35歳の若さで蔡英文政権に加わった天才プログラマーはデジタルを活用した、開かれた社会を国際的に発信している。仮にオードリー・タンが日本人だったとたら、政府に登用されている気が全くしない我が輩である。
<地方の市議会はオワテル>
愛知県西尾市の「コンパニオンはコロナ感染対策」は年末に出たヒットギャクの1つだったのだ。なんなら流行語大賞を差し上げたかった我が輩である。草津町議会の判決前の解職請求騒動に至っては、世も末。
コロナからリモートワークが広がり、「地方移住いいじゃない」ムードになっているが、こんなニュースを見ると、地方での女性差別は「差別」とも認識されていないように感じる我が輩であった。
コロナだけでも色々あった1年だったのだ。書き出すとキリがない。リモートワークになり、職場での人間との接点が減ったせいか、すっかりロイヤル・ウォッチャーとなった主。眞子様と小室さんの行方についても日頃から考察しているが、正月から語らされた我が輩はそろそろ二度寝する時間なのだ。
まだまだコロナは収まりそうになりが、今年が皆さんにとって明るい1年となるよう、お祈り申し上げつつ・・・。
合掌。
代筆 by 社長